With Oats

2023.08.03
オーツのペルソナ達

オーツ麦を使用したパフェ開発も行う、フィンランド出身のパフェタリアン/ラウラさん

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流行感度が高いあの人と、オーツの関係性はいかに!?オートミールやオーツミルク、グラノーラなどオーツ麦に関わる食スタイルについて、SNSを賑わす流行感度の高いインフルエンサーを編集部がクローズアップ。オーツがどんな思考のどんな方に受け入れられているのか?をリサーチしていきます。

今回はフィンランド大使館商務部で勤めながら、パフェタリアンとしても活動される、フィンランド出身の「ラウラさん」をクローズアップいたします。

―編集部:ラウラさん本日はどうぞよろしくお願いします。

ラウラさん:よろしくお願いします。

―編集部:現在はどのような活動をされていますか?

ラウラさん:現在はフィンランド大使館商務部 上席商務官ファッション・ライフスタイル担当を務めながら、パフェタリアンとしても活動しています。

―編集部:具体的にどのようなお仕事をされているのですか?

ラウラさん:フィンランド大使館商務部では、フィンランドの企業が日本でビジネスを展開する際のサポートをしています。 ファッションやライフスタイルが専門で、最近はサウナの案件が多くなっています。日本の企業にフィンランドの魅力を知ってもらうために、ツアーで現地にお連れしたり、ショールームを見学していただいたりしています。

フィンランドの魅力を日本の方にも知っていただけるよう、テレビなどのメディア出演もしています。 過去には日テレの「世界一受けたい授業」やテレ朝の「サタデーステーション」、BSテレ東の「わたしが日本に住む理由」などに出演いたしました。
また、パフェが大好きで、パフェタリアンとしても活動しています。

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―編集部:パフェタリアンとしてもご活動されているとのことですが、詳しいお話をお聞かせいただけますか?

ラウラさん:日本のパフェが大好きで、Instagramで実際に食べたパフェの投稿をしています。昨年は年間520個のパフェを食べました。

―編集部:年間520個!?なぜそこまでパフェにハマられたのでしょうか?

ラウラさん:交換留学で早稲田大学に通っていた時に、かなりの円安でお金がなく、毎日同じようなご飯ばかり食べていました。そんな時に、娘のように可愛がってくれていたアルバイト先の先輩が美味しいものをご馳走してくださることになり、日本橋千疋屋総本店のフルーツパフェを食べたのがきっかけでした。初めて食べた時、あまりの美味しさに衝撃と感動を覚えました。

その後北海道大学へ入学、修士論文を書いていた際に「札幌パフェ推進委員会」が発足され、修士論文を頑張れるように美味しいパフェを食べたいと、徐々にパフェ巡りをするようになりました。東京で就職した時に、等々力駅にある「パティスリィ アサコ イワヤナギ」の芸術的なパフェを食べたのですが、それでますます沼にハマっていきました。

昔からデザインや美しいものが好きで、一時期建築家を目指していました。私にとってパフェは建築的な職人技で、美しさの象徴のように感じている点も、パフェの魅力にハマる要因だったのだと思います。

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―編集部:パフェとの出会いは素敵なエピソードですね!日本にいらっしゃったきっかけについて教えてください。

ラウラさん:2006年に日本に留学したのがきっかけでした。海外に留学したいと思っていたのですが少し出遅れてしまい、AFSという国際教育交流団体で当時メジャーだったアメリカやフランスなどは、埋まってしまっていたのです。残っていたのは、冬出発の日本とラテンアメリカなどでした。

あの頃はまだ日本ブームがなく、日本に留学する人がほとんどいなかったので、ポジティブなイメージがあった日本を選びました。 実はあまり詳しく日本を知らないまま日本に来てしまったのですが、食事もおいしく、シャイなんだけれど仲良くなれば親密になるところがフィンランド人らしく、国民性や人との付き合い方が似ていると感じました。1年経って帰国したのですが、すっかり日本が好きになり再度訪れ、かれこれ12年住んでいます。

―編集部:近年、日本では「オートミール」が注目されていますが、ラウラさんはオートミールに関するご経験はありますか?

ラウラさん:あります。日本では“オートミール=健康志向方が食べる”というイメージがあるようですが、フィンランドでは学校の給食に出たり、パンやクッキーなどオーツ麦を使用した商品もたくさんあります。幼い頃から食べているので、フィンランド人なら誰もが知っている身近な食材なんです。おばあちゃん家に行くとオーツのパンやクッキーなどがいつもあって、引き出しの中もオートミールでいっぱいでした。(笑)私自身オーツ麦の味が大好きなので、オーツ麦を使用したクラッカーやバーなどを手土産として持って行くこともあります。

―編集部:ラウラさんのお気に入りのオートミールレシピを教えてください。

ラウラさん:オーバーナイトオーツが大好きで、ホテルを選ぶときもオーバーナイトオーツがあるかどうかを基準に選んでいます。オートミールを使用したクッキーやパンもオーツ麦本来の自然の甘みが感じられておいしいです。
オーバーナイトオーツは朝食のメニューとしてよく食べるのですが、ボウルなどにオートミールと、気分に合わせてオーツミルクやアーモンドミルク、ココナッツミルクやヨーグルトなどを入れて一晩寝かせ、食べる前にナッツやベリーなどをトッピングします。 材料を入れて寝かせておくだけで、翌朝には完成するので簡単ですし満足感もあります。フィンランドでも人気の朝食メニューです。

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―編集部:フィンランドで食べられている、おすすめのオートミールレシピはありますか?

ラウラさん:温めたオートミールの真ん中に、バターを置いて食べる「voisilmä」(直訳して、バターの目、という意味。)というトッピング方法がおすすめです。オートミールが温かいので、バターがジュワッと溶けてとても美味しいです。バター以外何も入れないので、バターそのものの味も楽しむことができます。日本人は食べ比べが好きな方が多いイメージがあるので、バターの食べ比べができるアレンジとしてvoisilmäに興味が持たれると思います。

―編集部:ラウラさんはパフェ巡りもされていますが、オーツ麦を使用したパフェを召し上がったことはありますか?

ラウラさん:実は昨年、自分でメニュー開発をしました。「タイムズ スパ・レスタ」というスパ施設でフィンランドフェアが開催されていた時に、私の考案したオーツミルクを使用したパフェがフェアメニューの一つとして提供されました。

―編集部:パフェ巡りだけでなく、メニュー開発までされていたのですね!どんなパフェを考案されたのですか?

ラウラさん:オーツミルクを使用したパンナコッタの上に、フィンランド産のベリーとベリーパイを乗せた「フィンランドの森」という名前のパフェを考案しました。使用素材やこだわりを記載したパフェカードをパフェと一緒にご提供するのですが、パフェカードに記載しているQRコードを読み取るとフィンランドの森の音が流れ、五感で楽しめると、お客様にもご好評をいただきました。

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ラウラさんが考案されたパフェ「フィンランドの森」

―編集部:5感で楽しめるパフェとは斬新ですね!最後に、今後の抱負について教えてください。

ラウラさん:最近は、フィンランド大使館商務部の仕事の一環として、日本の建築士やサウナビルダーに正しいフィンランド式サウナの作り方をお伝えしています。サウナブームでフィンランド式サウナも注目されていますが、日本で作られているフィンランド式サウナは、実は本場のフィンランド式とは異なることが多いのです。施設側はメンテナンスや集客、ターゲットなど様々な課題を感じているようなのですが、フィンランドのノウハウや知識があれば解決できることも多いのです。そこで、正しい知識を共有するウェビナーやツアーを開催したりしています。 時間はかかるかもしれませんが、子供や妊婦の方、ご年配の方など、誰でも利用できるサウナを日本に作ろうと取り組んでいます。

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―編集部:ちなみに、日本のフィンランド式サウナのどんなところが本場とは異なるのでしょうか?

ラウラさん:私は生後10ヶ月でサウナデビューをし、フィンランドでは子供の利用も当たり前ですが、日本では大人が楽しむことがほとんどです。また、多くのサウナ施設の換気は本場と異なり、排気口しかなく、フレッシュな空気が入らないため、酸素が薄くなり、息苦しく感じる時があります。
そのほかにも、ストーブとベンチの高さや、床材やメンテナンス方法なども日本とフィンランドでは異なります。

―編集部:日本でフィンランド式サウナとして楽しんでいたサウナは、実は本場とは全然違っていたのですね・・・パフェ関連の抱負や目標はありますか?

ラウラさん:パフェ関連ですと、47都道府県のパフェを制覇するという目標があります。現時点で40制覇しており、次は秋田県や山形県の方へパフェ巡りをしに行こうと考えています。
最終的には、フィンランドとパフェに関する本を執筆することが目標です。

© Moomin Monogatari Ltd.

ラウラ

フィンランド出身、2006年に日本へ留学し一度帰国。日本に魅了されフィンランド大使館商務部商務官 ファッション・ライフスタイル担当を務めながらTVや各メディアにも出演しフィンランドの魅力を発信。12年程日本での生活を送る。一方で年間520個のパフェを食べるほど無類のパフェ好きと知られ、パフェタリアンとしても活動している。

Instagram(パフェ):https://www.instagram.com/laura_finrando/
Instagram(フィンランド):https://www.instagram.com/laura_from_finland/

取材/山徳まりな(With Oats 編集部) 文章/渡辺恵伶奈(With Oats 編集部) 構成/毛利努(MORRIS STRATEGY & DESIGN CONSULTS,LLC.